代表者のProfile

ヒストリー
東京都で誕生。
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13歳で単身英国に留学。
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大学と大学院で法律を研究し講師を務める。
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そこで出会った日本人男性とイタリアミラノに移り住み長男を出産。
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諸事情あって男性と別れ、イタリアの企業に勤務しながらシングルマザーとして子どもを育てた。
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長男が小学校に入るタイミングで日本に帰国。
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東京にある花の卸売会社で輸出の仕事に就く。
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花の展示会のためオランダに出張した際、高知市に住む現在の主人と出会う。
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長男が中学校に入る前に高知市に移住。
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妊娠24週目に入った2月、重い心臓疾患が判明し高知では生むことができないと医師から告げられる。
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専門医がいる岡山大学病院で2023年5月に長女まおを出産。
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生後3日目で1回目の手術。
小さな体で8時間にも及ぶ大手術を耐え抜く。
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その約5ヶ月後ペースメーカーを入れる2回目の手術。
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2025年の5月には最後となる3回目の手術が予定されている。
コミュニティ発足から保育園設立へ
手術や検査を行った岡山大学病院で、同じような境遇のママさんたちと知り合いました。
自身が感じた、不安、悲しみ、孤独感や罪悪感などを「ママあなたはひとりではないよ、そして責めないで」という思いから、付き添い入院で知り合ったママさんたちと共にコミュニティを発足。
また現在の医療的ケア児だけが入園できる保育園が高知県にないため「ないなら自分で作ろう!」と思い立ち保育園の設立に向けて高知県にて奮闘中。
共感してくださる方々と共に、夢を実現するため活動しています。
イタリアでの経験
長男は小学校入学までの期間、イタリアで過ごしました。
そして入園した幼稚園がまさに『インクルーシブ』を実践していたのです。
そのときの経験が今の私に大きな影響を与えていることは間違いありません。
誰もが平等に同じ環境で教育を受けることができる。支え合いお互いを尊重し合っている子どもたちの姿に、大きな感銘を受けたことを昨日のように思い出すことができます。
現在でも園長先生との交流は続いており、長男のことで何かと相談に乗ってもらっていて、本当に感謝しています。イタリアでの経験をフルにいかして、誰も置き去りにしないインクルーシブな保育園の設立を目指していくつもりです。
私たちのチャレンジをどうか、温かく見守ってくださいね。
里親の経験
保育園を設立するにあたり、娘のことだけでなく大きな原動力となっているのが里親としての経験です。
人権についての法律を学び海外生活を長く送る中で、過酷な環境に置かれている子どもたちと触れる機会が多くありました。国、家庭、社会のひずみによってなんの責任もない子どもたちが影響を受けている実情。
その現実を知っていくうち、実の親が育てられないのなら誰かが手を差し伸べるべきだ。そのひとりにまずは自分がなろう。養子として迎えて子どもたちを育てたい。そんな強い想いをずっと持っていたのです。
ただ、条件的に困難だっため養子を迎えることはできませんでした。それでも諦めることができず、日本に帰国してから里親という形で叶えることができました。
子どもたちの置かれている環境は様々で複雑です。何らかの事情で実の親と暮らせない子どもたちは、少なからず心に傷を負っています。その子たちに安心して暮らせる居場所を里親として作ってあげることが、決して簡単なことではないことを、実際に里親を経験して改めて思い知らされました。
愛情を注ぎつつも客観性を持って接していかないと、『子どもたちの心』も『自分の心』も見失ってしまいます。どうすればこの子たちのためになるのか、試行錯誤しながら養育する日々。
それは大変ではありましたが、親として、人間として成長をさせてもらうことができ、私の人生においても大きな財産となりました。この里親の経験が、インクルーシブな保育園を実現するうえで、私自身の最大の強みになったのではないかと自負しています。